SysJnet ジョブスケジュールの流れを可視化する管理ツール
製品概要
ジョブスケジュール情報を取り込み可視化する専用ツール
SysJnetは、ジョブ管理ツールで作成されたジョブスケジュール情報を取り込み、視覚的にわかりやすいジョブネットワークフロー図を自動生成するツールです。
バッチ処理の全体像や関係性を一目で把握でき、運用管理を強力にサポートします。
バッチ処理の全体像や関係性を一目で把握でき、運用管理を強力にサポートします。
A-AUTO、JP1、TWSなど主要ジョブ管理ツールと連携
A-AUTO、JP1、TWS(Tivoli Workload Scheduler)、Hybrid SCHEDULERなど、多くのジョブ管理製品と連携可能です。運用環境を選ばず、幅広い現場に導入できます。
ジョブ運用管理を効率化・標準化
SysJnetの導入により、バッチ運用における属人化リスクを軽減し、誰でもわかりやすい標準化された運用体制を実現します。

SysJnetの主な機能
1.ジョブネットフロー図の自動生成(全体・日別・時系列順)
日ごとのジョブスケジュールや、時系列順のジョブの流れをグラフィカルにフロー図で可視化。
複雑なジョブ構成も直感的に把握できます。
複雑なジョブ構成も直感的に把握できます。
2.ジョブネットの詳細情報表示(先行・後続関係の可視化)
各ジョブの先行ジョブ・後続ジョブの関係性を詳細に表示。
影響範囲の特定や障害対応に役立ちます。
影響範囲の特定や障害対応に役立ちます。
3.クリティカルパスフロー表示で重要経路を把握
システム全体の中で特に重要なジョブ経路(クリティカルパス)を自動抽出・表示。
最重要ラインの監視・管理が容易になります。
最重要ラインの監視・管理が容易になります。
4.シミュレート機能でジョブ変更時の影響を把握
現在表示されているジョブネットフロー上の開始時間を変更すると後続ネットにどのような影響が起きるかをシミュレートする機能です。
出力サンプル
Excel出力・印刷対応でレポート作成も簡単
作成したフロー図やジョブ詳細情報はExcelファイルに出力可能。レポート作成や監査資料としてすぐに活用できます。
SysJnet導入のメリット
SysJnetの導入方法について簡単にご説明します。
複雑なジョブ構成を一目で把握できる
膨大なジョブ数でもフロー図化により直感的に把握でき、作業効率が向上します。
障害対応・リカバリ
障害発生時、影響範囲を素早く特定できるため、復旧対応がスムーズになります。
俗人化の防止、引き継ぎ負担の軽減
担当者ごとの暗黙知に頼らない可視化された運用を実現し、チーム運用を促進します。
SysJnetとSysFlowの連携
SysJnetは弊社製品SysFlowと連携が可能です。
対応ジョブ管理ツール一覧
A-AUTOとの連携
A-AUTOで運用されているバッチスケジュールをSysJnetに取り込み、フロー図化・管理が可能です。
JP1との連携
統合システム運用管理ツール「JP1」との連携により、複雑なジョブネットの全体像把握を支援します。
TWS(Tivoli Workload Scheduler)との連携
IBM制ジョブ管理ツールTWSにも対応し、大規模環境の運用管理を効率化します。
Hybrid SCHEDULERとの連携
クラウド・オンプレミス混在環境でのジョブ運用を支えるHybrid SCHEDULERとの連携にも対応。
動作環境
クライアント
OS | Windows10以降 |
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メモリー | 4GB 以上を推奨 |
HDD | 空き容量4GB 以上を推奨 |
サーバー
OS | WindowsServer2016以降 |
---|---|
メモリー | 4GB 以上を推奨 |
HDD | 空き容量4GB 以上を推奨 |
対応 Microsoft Excel
Office2016以降 |
よくあるご質問(FAQ)
SysJnetの対応環境について
SysJnetはWindowsサーバー上で動作します。詳細な動作環境については別途お問い合わせください。
導入にかかる期間・流れ
要件定義から導入まで最短1か月程度。運用環境に応じた柔軟な対応が可能です。
カスタマイズ対応について
特殊なジョブ管理環境への対応や、表示画面のカスタマイズも承ります。
お問い合わせ・資料請求
お問い合わせフォーム導入事例
導入事例:O社様
導入の背景
O社様では、ジョブ管理においてA-AUTOおよびJP1をご利用されており、ジョブ登録申請中に担当者が手作業でジョブフロー図を作成していました。この手作業が煩雑でミスの原因となっており、業務効率の大きな課題となっていました。導入目的
手書きで作成していたジョブフローを、ジョブ登録内容から自動的にExcel出力できるようにし、業務負荷と人為的ミスの削減を図る。導入後の効果
- 手作業を廃止、自動化によってフロー作成の制度とスピードが向上
- Excel出力機能をサーバーに実装し、バッチ処理によって常に最新の状態に自動更新
- 作業時間を大幅に削減(登録箇所のみの更新なら約5分)
カスタマイズ内容
通常はクライアント操作によりExcelファイルを出力する仕様ですが、O社様ではこれをサーバー側に実装。バッチ処理によって定期的にExcelファイルが自動更新されるようカスタマイズを行いました。処理パフォーマンス
- 対象ジョブネット数:約10万件
- 動作環境:CPU 2.4GHz(8コア)/メモリ 16GB/SSD 256GB
-
所要時間:
- 全体更新:約2時間
- 登録箇所のみ更新:5分
導入事例:S社様
導入の背景
S社様では、A-AUTO、TWS(Tivoli Workload Scheduler)、JP1など複数のジョブスケジューラーが運用されており、各システムの登録内容や稼働状況を横断的に確認することが困難でした。保守担当者が稼働実績を把握する際には複数の画面や帳票を都度確認する必要があり、障害児の初動対応にも時間がかかっていました。
導入目的
複数のジョブスケジューラから登録内容を収集し、SysJnet向けに統合。担当者が稼働実績を一元的に確認できる仕組みを構築することで、障害対応の迅速化を図る。導入後の効果
- ジョブスケジューラごとの個別確認が不要に
- 稼働状況をSysJnet上で一覧・視覚化できるようになり、保守担当者の対応スピードが大幅に向上
- 日次で更新される最新の情報に基づいた的確な対応が可能に
カスタマイズ内容
A-AUTO、TWS、JP1各システムのジョブ登録内容を収集し、SysJnetが読み取れる形式に変換するバッチ処理を開発。一連の処理として中間データを作成し、クライアントが直接参照可能な形で構築しました。処理パフォーマンス
- 対象ジョブネット数:約5万件
- 動作環境:CPU 2.4GHz(8コア)/メモリ 16GB/HDD 1TB
- 所要時間:日次処理結果の取り込みに約20分
導入事例:F社様
導入の背景
F社様では、長年使用してきたジョブスケジューラーHOPPSから、A-AUTOへの移行(マイグレーション)を進めていました。その際、A-AUTO側に正しくジョブが登録されているかを確認する手段が求められていました。導入目的
A-AUTOに登録されたジョブ情報の正確性を可視化・検証するために、SysJnetを導入。移行内容の整合性確認や、ジョブ関連の構造把握を目的としています。導入後の効果
- 移行後のA-AUTOジョブが正確に設定されているかを構造的に閣員可能に
- ジョブ関連図をExcel形式で迅速に出力し、業務部門とも共有可能に
- 移行初期フェーズのファンやミスの軽減に寄与
カスタマイズ内容
クライアント側にはSysJnetを導入せず、A-AUTOのSYS-INカード情報をもとに、ジョブ関連図を生成できるようデータ加工処理をサーバー側で作成。これにより、ジョブ構造の視覚化とExcel出力が可能になりました。
処理パフォーマンス
- 対象ジョブネット数:約1万件
- 動作環境:CPU 2.4GHz(8コア)/メモリ 16GB/HDD 1TB
- 所要時間:Excel出力用データの生成に約1分